『親愛なるX』原作はウェブトゥーン?盗作疑惑や白夜行との類似性を徹底検証

韓国ドラマ

韓国ドラマ『親愛なるX』は、人気ウェブトゥーンを原作とし、キム・ユジョン主演で描かれるサスペンスラブストーリーです。放送開始直後から高い注目を集めましたが、ポスターの盗作疑惑や『白夜行』との類似性がネット上で話題になっています。

本記事では、原作の詳細から疑惑の内容、視聴者の反応までを整理し、真相に迫ります。

この記事を読むとわかること

  • 『親愛なるX』の原作ウェブトゥーンの内容と特徴
  • 盗作疑惑や『白夜行』との類似点の真相と視聴者の声
  • ドラマとしての魅力や制作陣・俳優陣の演出意図

原作ウェブトゥーン『Dear X』の正体とは?

韓国ドラマ『親愛なるX』は、パン・ジウン作のネイバーWEB漫画『친애하는 X(親愛なるX)』を原作にしています。

原作は復讐と孤独、そして“社会から消された者の再生”を描いたダークな心理サスペンスで、韓国のWEBコミック界では一定の評価を得ていた作品です。

原作主人公ペク・アジンは、成功した女優という立場でありながら、心の中に深い傷と復讐心を抱えて生きる複雑な女性として描かれています。

この物語は、「復讐が正義か?」「人は過去から逃れられるのか?」といった問いを内包しながら展開し、ただのサスペンスでは終わらない奥行きを持っています。

原作ファンの間では、「感情の描写が細かく、読後に強烈な余韻が残る」と評判です。

なお、ドラマ版では物語の核心やキャラクターの関係性に一部改変が加えられており、原作とは異なるエンディングが用意される可能性も示唆されています。

それによって、既存ファンと新規視聴者の両方が楽しめるような構成になっている点も大きな魅力といえるでしょう。

パン・ジウン作のネイバーWEB漫画が原作

『親愛なるX』の原作は、韓国最大のWEBプラットフォーム「NAVERウェブトゥーン」で連載された作品です。

作者はパン・ジウン(반지은)で、人間の内面や社会の暗部を深く描く作風で知られる作家です。

この原作漫画は、芸能界の裏側・パワハラ・性暴力・メディア操作といった現代社会が抱えるテーマを取り込みつつ、主人公ペク・アジンの狂気と悲しみを通して、“加害者の顔をした被害者”という視点を提示しています。

ストーリーのベースは、過去の出来事によって人生を狂わされた少女が、自らの手でその原因を暴き、制裁を下していくという展開で、読者に“正義”とは何かを問いかける内容です。

韓国では連載当時から、コメント欄やレビューで「これはただの復讐漫画ではない」「リアルで胸が痛くなる」といった感想が多く寄せられました。

そのため、実写ドラマ化のニュースが出た際には、多くのWEBトゥーン読者が期待と不安の入り混じった注目を寄せていました

ドラマ版での変更点と脚色された演出

ドラマ『親愛なるX』では、原作ウェブトゥーンの構成や人物設定にいくつかの重要な改変が加えられています。

最大の変更点は、主人公ペク・アジンの描かれ方と、彼女を取り巻く人間関係の再構築です。

原作ではアジンはほぼ孤立無援の存在でしたが、ドラマでは彼女の過去を知る男性ユン・ジュンソとの再会と再接近が大きな軸となり、ロマンス要素が強調されています。

また、一部の加害者キャラクターが変更・削除されており、倫理的によりコンプライアンスを重視したストーリー構成になっている点もポイントです。

さらに、映像演出では原作にはない“予告風フラッシュバック”や“象徴的な色彩演出”が導入され、視覚的にも感情の動きを補強する作りになっています。

キム・ユジョンの演技によって、アジンの狂気がただの復讐心ではなく、抑圧された愛や自己防衛によるものであるという側面が強調されている点も、原作との大きな違いです。

こうした変更により、ドラマ版はより幅広い視聴者に受け入れられる構成となっており、原作ファンからも「違いがあっても納得できる」と評価されています。

ポスター盗作疑惑と制作側の対応

『親愛なるX』は放送前から多くの注目を集めていましたが、その中でプロモーションポスターの“盗作疑惑”が物議を醸しました。

韓国・日本のSNSやニュースメディアでは「日本のポスターに酷似している」との指摘が拡散し、一時炎上状態となりました。

実際に比較対象として挙げられたのは、日本映画『マスカレード・ナイト』や海外のアートポスターなどで、構図・色彩・人物の配置が似ているとされました。

比較された他作品は何か?盗作と言われた理由

『親愛なるX』のプロモーション用ポスターの一部が、日本映画『マスカレード・ナイト』や韓国国内の他作品に酷似していると指摘されました。

具体的には、正面を向いた女性の背景に赤いカーテン、そして仮面のような表情という構成が問題視され、「既視感がある」「オリジナリティがない」という声がSNSで広がりました。

また、ポスターのフォント選びや色合い、光の入り方まで似ていたため、視覚的な印象が“模倣”として受け取られたことが批判の要因になったと考えられます。

加えて、韓国では近年、K-POPやKドラマの宣伝ビジュアルでの盗作問題が繰り返されてきた背景もあり、視聴者やファンの盗作に対する感度が非常に高いという事情もあります。

今回の指摘がより広まりやすかったのも、こうした文脈とSNSの拡散力によるものでしょう。

制作会社の謝罪とポスター差し替え対応

盗作疑惑がネット上で拡散されると、制作側は早期に事態を把握し、公式に謝罪コメントを発表しました。

「他作品との類似性についてご指摘を真摯に受け止めており、該当のビジュアルは差し替えを検討中」という旨の声明が報道各社を通じて公開されました。

これにより問題となったビジュアル素材は、正式リリース前に差し替えが実施され、以降のプロモーションでは使用されていません

さらに、Disney+やTVINGといった配信プラットフォームでも新しい公式ポスターへ順次更新が行われました。

制作陣の迅速な対応により、大きな炎上にまでは発展せず、視聴開始後の作品評価に影響を残すことは少なかったと見られます。

こうしたケースから、ビジュアル戦略の重要性や、海外作品へのリスペクト、オリジナリティ保持の難しさが改めて浮き彫りになったといえるでしょう。

『白夜行』との類似性はどこまで本当か?

『親愛なるX』の配信が始まると同時に、視聴者の間でささやかれ始めたのが「東野圭吾の小説『白夜行』に似ているのでは?」という声です。

一見まったく別の物語に見える両作ですが、登場人物の関係性や、犯罪と愛が交錯する展開に多くの共通点が見られます。

特にFilmarksなどのレビューサイトでは、「韓国版白夜行みたい」「雪穂と亮司を思い出す」といった感想が散見され、議論を呼んでいます。

視聴者の考察:関係性・演出・テーマの共通点

『親愛なるX』と『白夜行』を比較する視聴者の多くが注目するのは、主人公同士の“共依存的な関係性”です。

ペク・アジンとユン・ジュンソは、幼少期にある事件で人生が一変した過去を共有しており、互いの存在が唯一の救いでもあり、同時に呪縛でもあるという関係にあります。

これは『白夜行』における唐沢雪穂と桐原亮司の「表では無関係を装い、裏で手を取り合う」構造に酷似しています。

また、復讐・愛・罪・沈黙という4つのテーマを中心に物語が進行する点も共通しており、感情を表に出さず“無表情で語る演技”が強調される演出も類似しているとされています。

特に、自分のためではなく「相手のために罪を背負う」という動機で行動する描写が、視聴者に強烈な既視感を与えます。

Filmarksなどのレビューでは、

「アジンとジュンソは雪穂と亮司の韓国版だと感じた。
ただし、こっちはもっと直接的で感情表現が露骨」

といった意見も見られ、類似性は単なる偶然ではないと感じている視聴者も少なくないようです。

東野圭吾の小説と構造が似ている理由

『親愛なるX』と『白夜行』が似ていると感じられる最大の理由は、物語構造そのものに“共依存的な関係性”と“罪と贖罪のすれ違い”が織り込まれている点です。

東野圭吾の『白夜行』は、殺人事件をきっかけに表と裏で交錯する男女の人生を描き、愛によって守られた罪が、結果的に2人をより深く孤独にするという構造が根底にあります。

『親愛なるX』でも、アジンとジュンソがそれぞれの罪や過去を背負いながらも、互いを捨てきれないという展開が繰り返され、「救いのない愛の形」が物語の主軸となっています。

また、両作品ともに、登場人物の心の動きが明示されず、読者・視聴者に行間を読ませる構成が採られており、その“余白の演出”が共通の読後感・視聴後感を生んでいるともいえます。

さらに、回想シーンを多用しながら徐々に真実を明かしていく構成も共通しており、プロット的な親和性も指摘されています。

とはいえ、両作はそれぞれ独立した文化・時代背景を持っており、明確に「盗用」とされるような直接的な引用は確認されていません

このため、「似ている」と感じるのは、“人間の闇と愛のねじれ”という普遍的なテーマを異なる形で描いた結果とも考えられます。

視聴者のリアルな感想と考察

『親愛なるX』は、その重厚なテーマと緻密な演出によって高い注目を集めていますが、視聴者からの反応は一様ではありません

レビューサイト「Filmarks」やSNSでは、絶賛と違和感が入り混じった声が多く見られます。

「映像は美しいし、演技力も素晴らしい。でもどこかで見たことがあるような話…」という意見に代表されるように、ストーリー展開に既視感を覚える視聴者が一定数存在しています。

一方で、アジンの複雑な感情やジュンソとの静かな関係性に心を打たれたという感想も多く、心の闇を静かに描く作品として高く評価する声も目立ちます。

特に、「韓ドラらしくない韓ドラ」という独特のトーンに魅力を感じたという意見があり、本作の異質さが“良くも悪くも印象に残る作品”であることを裏付けています。

Filmarksレビューに見る高評価と違和感

Filmarksでの『親愛なるX』の評価は、4.0前後と比較的高めで、演出や俳優陣の演技に対する称賛が目立ちます。

特にキム・ユジョンの演技に対しては、「これまでのイメージを覆すほどの狂気の演技」「表情ひとつで心理が伝わる」といった高評価が多く見受けられます。

また、キム・ヨンデ演じるユン・ジュンソも、「静かな存在感がアジンとの対比になっている」「押しつけがましくない愛情表現が良い」と好感を持たれています。

一方で、「既視感がある」「設定がどこかで見たことがあるような展開」という声も少なくありません。

特に中盤以降、「話の展開が読めてしまう」「人物の行動に納得感がない」といったストーリー構成に対する指摘も増えており、作品全体の完成度にバラつきがあるとの印象を受けている視聴者もいます。

それでも、「映像と音楽の演出だけでも一見の価値あり」という意見が多く、演出面の評価が作品全体の印象を底上げしているのは明らかです。

「演技はいいが既視感がある」との声も

『親愛なるX』に対するレビューの中で特に目立つのが、「俳優の演技力は素晴らしいが、物語自体に目新しさがない」という意見です。

この意見の背景には、復讐劇×芸能界×過去のトラウマという設定が、過去の多くの韓国ドラマで描かれてきたテンプレートに見えてしまう点があるようです。

とりわけ、『ザ・グローリー』や『誰かの何か』など、近年増加している“女性主人公による静かな復讐もの”との比較対象として語られるケースが目立ちます。

また、一部の視聴者からは、「話の進みが遅い」「伏線が弱くて盛り上がりに欠ける」といった構成面への指摘も寄せられており、特に連続視聴するユーザーほど中盤でのダレを感じやすい傾向があるようです。

しかし、そうした声がありながらも、「既視感があっても演出と俳優で最後まで見てしまう」との好意的な感想も少なくありません

このことから、『親愛なるX』は“新しさ”よりも“完成度”や“没入感”を重視した視聴者に評価されているといえます。

『親愛なるX』の魅力と独自性

盗作疑惑や既視感の指摘があった一方で、『親愛なるX』は演出・演技・美術・音楽といった“作品の完成度”の面で高く評価されています。

特に、繊細で洗練された映像美と、色彩や照明を通じてキャラクターの感情を表現する演出は、視聴者の没入感を引き上げています。

また、キム・ユジョンの体当たりの演技や、キム・ヨンデの静かな存在感など、俳優陣の役柄への没入度も本作の魅力として際立っています。

俳優陣の演技力と映像美の圧倒的な存在感

『親愛なるX』最大の魅力のひとつは、主演・キム・ユジョンの圧倒的な演技力にあります。

彼女が演じるペク・アジンは、過去の傷を抱えながらも冷静に復讐を遂行していくキャラクターで、その複雑な感情をセリフよりも目線や表情で語るという高難度な役柄です。

特に、涙をこらえながら笑う、沈黙の中で怒りを見せるといった細やかな演技が、視聴者の心を掴んで離しません。

一方、キム・ヨンデが演じるユン・ジュンソも、控えめながら深く主人公を支える存在として機能しており、派手さはないが確かな説得力を持った演技が作品に厚みを加えています。

この2人の“目で語る演技”をより引き立てているのが、映画のように美しい映像美と、緊張感を演出するライティングや色彩演出です。

場面によっては、あえて明るさを落とし、赤や青といった感情を象徴する色のみを強調することで、視覚的に心情を伝える演出がなされています。

こうした演技と映像の融合こそが、『親愛なるX』を“物語の質以上に、観る価値がある作品”へと昇華させている要素だといえるでしょう。

制作陣は『ザ・グローリー』『太陽の末裔』のイ・ウンボク監督

『親愛なるX』の映像的完成度を支えているのは、韓国ドラマ界の巨匠、イ・ウンボク監督の存在です。

イ・ウンボク監督はこれまでに、『太陽の末裔』『トッケビ』『ザ・グローリー』など、多くの大ヒット作品を手がけてきた実力派です。

特に、感情を映像で語る演出や、詩的な画づくりに定評があり、本作でもその手腕が存分に発揮されています。

『親愛なるX』では、静けさの中に潜む狂気や、表現されない“間”の演出が巧みに取り入れられ、視聴者に想像させる余白を残す構成が光ります。

また、俳優の演技を邪魔せずに最大限引き立てるカメラワークも特徴で、無駄のない映像構成が作品全体に緊張感を与えています。

このように、イ・ウンボク監督の手腕によって、単なる復讐劇にとどまらず、深みのあるヒューマンサスペンスとして完成された作品となっています。

結論:『親愛なるX』は盗作なのか、独創なのか

ここまで検証してきたように、『親愛なるX』は確かに過去の名作や既存作品との共通点が多く見られるドラマです。

特に『白夜行』との類似点については視聴者の間でも大きな話題となり、「オマージュでは?」「構造が似すぎている」という声もありました。

しかしながら、法的な意味での“盗作”とまではいえずあくまでもテーマや構造の類似にとどまっているというのが大方の見方です。

むしろ、本作はその既視感を逆手に取り、俳優の演技力、映像演出、心理描写の深さで独自の世界観を築いている点に評価が集まっています。

また、ポスター盗作疑惑についても制作側が迅速に対応し、問題を収束させた姿勢から、視聴者の信頼を損なうまでには至りませんでした。

総じて、『親愛なるX』は既存の名作を彷彿とさせながらも、“独自の色”で再構成された完成度の高い作品であると結論づけられます。

視聴者としては、その類似性に気づきながらも、何を描こうとしているかを見極めて楽しむことが、本作を深く味わう鍵になるでしょう。

この記事のまとめ

  • 原作はパン・ジウン作のウェブトゥーン作品
  • ドラマ化にあたりキャラ設定や展開に改変あり
  • ポスター盗作疑惑は公式に謝罪・差し替え対応
  • 『白夜行』との共通点に視聴者の注目が集中
  • 構造や関係性に類似点はあるが法的問題なし
  • 演技力・映像美・演出が高く評価されている
  • イ・ウンボク監督が手掛ける完成度の高い作品
  • “似ている”では終わらない独自の魅力を持つ

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